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法人のセール&リースバックとは?仕組みとメリット・注意点を解説

法人が自社所有の事務所・店舗・工場などを売却し、賃借して使い続ける「セール&リースバック」の仕組みを解説。資金調達・オフバランス化などのメリットと、賃料負担・会計処理の注意点を整理します。

6分で読めます

リースバックは個人の自宅だけでなく、法人所有の事業用不動産でも活用できます。法人の場合は「セール&リースバック」と呼ばれることが多く、財務戦略の一つとして上場企業から中小企業まで幅広く利用されています。この記事では、法人向けの仕組みとメリット・注意点を整理します。

セール&リースバックの仕組み

セール&リースバックとは、自社で所有する不動産を買主(不動産会社・投資家など)へ売却し、同時にその買主と賃貸借契約を結ぶことで、売却後も同じ物件を使い続ける取引です。

  1. 売買契約:自社不動産を売却し、売却代金を受け取る
  2. 賃貸借契約:買主に賃料を支払い、引き続き同じ物件で事業を行う

個人向けリースバックとの違い

仕組み自体は個人の自宅と同じです。対象が事務所・店舗・工場などの事業用不動産になり、資金の使途が運転資金・設備投資・財務改善など経営目的になる点が異なります。

対象となる物件の例は次の通りです。

物件種別
事務所本社ビル、営業所
店舗路面店、商業施設内区画
工場・倉庫製造拠点、物流拠点
その他社宅・寮、駐車場、収益物件

法人がセール&リースバックを使うメリット

1. 負債を増やさずに資金調達できる

売却による資金化のため、借入とは異なり負債が増えません。金融機関の融資枠を温存しながら、まとまった資金を確保できます。調達した資金の使途は原則自由で、運転資金・設備投資・借入金の返済などに充てられます。

2. 財務指標の改善が期待できる(オフバランス化)

不動産が貸借対照表の資産から外れることで総資産が圧縮され、自己資本比率やROA(総資産利益率)の改善につながる場合があります。

3. 保有コスト・管理負担の整理

固定資産税や大規模修繕といった所有に伴うコストと管理負担を手放せます(契約により修繕負担の範囲は異なります)。

4. 移転せずに事業を継続できる

売却後も同じ場所で事業を続けられるため、移転費用や取引先・従業員への影響を避けられます。登記情報を調べない限り取引先に知られることも基本的にありません。

注意点・デメリット

契約前に必ず確認

メリットの裏返しとして、次の点は契約前に必ず確認・比較してください。

  • 売却価格は市場価格より低くなる傾向:買主が賃貸運用を前提とするため、一般に市場価格の6〜8割程度が目安です
  • 賃料負担が続く:長期で見ると賃料総額が売却額を上回ることもあります。資金計画に長期の賃料を織り込みましょう
  • 契約形態の確認:定期借家契約の場合、期間満了後に再契約できない可能性があります。事業継続の前提となる期間を確保できるか確認が必要です
  • 会計・税務処理:売却損益の計上、リース会計基準の適用、消費税の取り扱いは取引条件で変わります。顧問税理士・会計士への事前確認をおすすめします

どんな場面で検討されているか

  • 急な運転資金・つなぎ資金が必要になった
  • 借入に頼らない資金調達手段を確保したい
  • 決算に向けて財務体質を改善したい
  • 事業承継・相続を見据えて資産を現金化しておきたい

具体的な活用場面は法人がリースバックを活用する代表的なケースで詳しく解説しています。

まとめ

セール&リースバックは、「不動産は使い続けたいが、資金も必要」という法人にとって有力な選択肢です。一方で、売却価格・賃料・契約期間・会計処理など確認すべき点も多いため、条件を比較したうえで判断することが重要です。

関西エリアの事業用不動産については、法人向けリースバックのご案内をご覧のうえ、無料相談フォームよりお気軽にご相談ください。

この記事の執筆・監修

リースバックス 編集部編集部

リースバック・不動産売却に関する情報を、公的機関や事業者の公開情報をもとに調査し、利用者目線でわかりやすくお届けする編集チームです。制度や相場は変化するため、最新情報は専門家への確認を推奨しています。

監修:松浦 誠大宅地建物取引士

株式会社ハース所属の宅地建物取引士。大阪・梅田を拠点に、リースバックを含む不動産売買・賃貸借の実務に携わる。実務者の視点から、記事内容の正確性を確認しています。

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